七味唐辛子とは
七味唐辛子は
●日本の誇るすばらしいミックス・スパイスです。七味唐辛子には文字通り七つの成分と七つの効能の天然の薬味が入っています。
●1625年に江戸両国橋近くの薬研堀(やげんぼり)で徳右衛門という人物が、漢方薬の配合の手法を参考に、唐辛子を主体に香りのいい6種類の薬味をブレンドして 七色唐辛子(なないろとうがらし)として売り出したのが最初です。
七味唐辛子に
●配合されている7種の薬味の組み合わせは地方や店によって異なり、九種類の薬味を配合しているものもあります。
●薬味の中には健康を維持する上で大切な機能性成分を含み、食品として重要な栄養特性を持っていて、実際に漢方薬として使われているものも多くあります。
●まさに医食同源をコンパクトに実現したすばらしい知恵と言えます。
七味唐辛子に配合されている薬味は
蕃椒(唐辛子)
●辛味が最大の魅力の唐辛子です。その辛味成分は、カプサイシンやカプサイシンの化合物であるディハイドロによります。
●新陳代謝を高め身体を温め血行を良くします。発汗作用もあり炭水化物の消化を促進する働きがあり、ダイエット効果が期待できます。
●その薬効は胃痛、消化不良、水腫、歯痛、痛風、リウマチなどさまざまな病気の治療に用いられてきました。殺菌効果により風邪や扁桃腺炎にも良いとされ、うがい薬にも含まれていました。
●また唐辛子はカロチンやビタミンCやミネラルも豊富に含んでおり栄養学的にみてもひじょうに優れています。
白薑(生姜)
●生姜は乾生姜及び生姜の名称で古くから漢方処方薬として重用されてきました。かぜ薬、健胃消化薬、鎮吐薬、鎮痙薬およびその他の処方で高頻度で配合されています。その芳香成分の恩恵を七味唐辛子も受けています。
●干した生姜は鎮痛、鎮咳、解熱作用が強く、その効果は生のそれより数倍も高いと言われ、 漢方では現在も風邪薬に生姜がよく配合されています。
●風邪の民間療法として、熱湯に生姜と砂糖を加えた生姜湯や生姜酒などがよく利用されています。
●唐辛子と同様に、身体を温める働きのある生姜は色々な薬膳料理に利用され、体力の弱った体に効果を発揮します。
●生姜は内臓の働きを活発にすため夏には食欲増進に、冬には風邪、解熱、鎮痛に、美味しくて身体体に良い辛味として、日本人の食卓に欠かせない香辛料の一つです。
紫蘇(しそ)
●シソ科の一年草でその葉を薬用、食用として利用されています。
●漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬、その他に配合されます。配合剤(胃腸薬)に芳香健胃薬として配合されることがあります。
●シソの新鮮な葉は ビタミンCや、ミネラル、鉄を多く含み、殺菌、防腐効果があり、昔から着色や香り付けもかねて梅干しに利用されています。
●咳や痰止め、発汗、健胃、整腸、食欲増進など、幅広い効果を有しているため、葉(蘇葉)、 種子(紫蘇子)、茎など全体が漢方でさまざまに利用されています。
●シソ油の精油成分は半分程度がシソアルデヒドで、ほかにリモネン、ピネンなどが 含まれています。
山椒(さんしょう)
●ミカン科。実は辛味、葉は香り、風味豊かな香辛料で、古くから漢方処方薬として重宝されてきました。山椒の葉の柑橘系のすがすがしい香りはシトラネロールというの成分によるものです。
●山椒の辛味成分はサンショールといい、唐辛子や胡椒の辛味成分と同じ種類です。サンショールには麻痺(局所麻酔)作用があるため、青山椒の実を噛むとただ辛いだけではなく舌がピリピリと痺れます。
●中国漢方では、この成分が胃腸を刺激し機能を亢進させるため、食欲増進や消化促進として、 芳香健胃剤に。そのほか鎮痛鎮痙薬、駆虫薬などの処方にも配合されています。
●たれのたくさんかかったあつあつのうな重に山椒をパパッと振りかけて・・。もうたまりませんねぇ。食欲をかき立て、食材の味を最大にひきだし栄養の消化吸収を促進する見事な組み合わせです。
陳皮(ミカンの皮を乾燥させたもの)
●ミカン科のウンシュウミカンの成熟した果実の皮のことで、古い皮ほど効能が高いとされています。
●「陳皮」の「陳」は「老いた」とか「古い」と言う意味で10~15年ものの陳皮は朝鮮人参より高価とされているようです。
●主成分はリモネンを主成分とする精油で、他にフラボノイド配糖体、ペクチンなども含まれます。漢方処方薬として、芳香性健胃消化薬、鎮咳去痰薬、及びその他の処方に高頻度で配合されます。
胡麻(ごま)
●ゴマ科のゴマ。ゴマには酸化を抑制し、老化を防ぐビタミンEをはじめとしビタミンB1やB2、動脈硬化を防ぐリノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれ、血中脂質を調整する効果が高いことが知られています。
●さらに、ゴマ特有の抗酸化物質でゴマリグナンの1つであるセサミノールは人体にとって極めて毒性の高い過酸化脂質を除去して、不飽和脂肪酸の働きをサポートし細胞の老化や癌化を防いでくれます。
●また、ゴマにはカルシウム、マグネシウム、鉄などミネラルを非常に多く含み、骨粗しょう症の予防にも良いとされています。
●黒ゴマは薬用に用いられ、滋養強壮、解毒薬として重用されています。黒ゴマを不老長寿の "君薬" として賞賛し「生命の源である」とする中国最古の医薬書もあるほどです。伝えられる効果もとても多く、栄養豊富なゴマは、自然健康食品として高く評価されています。
麻種(あさのみ)
●クワ科の大麻の種子。スパイスとして食欲増進の他、古代中国では強壮など薬用としても利用されてきました。麻の実はたんぱく質が豊富でごまの約 1.5 倍あるとされておりその重さの30%、脂質28%とハイカロリーです。
●食料事情が悪かった昔では効率の良い食材であったことでしょう。さらに今注目の亜鉛が含まれ、味覚障害、成長障害や皮膚炎予防に効果を発揮し、希少ミネラル分のリンや鉄を多く含んでいます。麻の実の独特の風味が、七味唐辛子の味に深みを与えています。
芥子(けし)の実
●タンパク質の他、カルシウム(100 g 中 1700 mg)などのミネラルも豊富。 古く漢方で、止瀉薬の効能が伝えられている。
青海苔
●のりは海草類の中でもきわだってカロチンが多く(2 g 中に 440 mg)、干しのり1枚(2 g)で ピーマン2個にほぼ匹敵する量のカロチンが含まれています。その他にもビタミンB1、B2、C、ナイアシンも含まれ、食物繊維に富んでいます。
●さらにカルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅なども生体に重要なミネラルも含んでいるため、 食品として重要な栄養特性を持っています。毎日食べると、細胞の老化が抑制されて免疫力も強化されて老化予防に大きな効果を発揮。
こんなにすばらしい成分をもつ薬味たちをふんだんに配合している七味唐辛子は、食欲を増進させ、消化を助け、さらには栄養素を引き出しあうという単なる薬味としての役割を超え、古くから日本人の健康維持増進に貢献してきた非常に理にかなったスーパー食品だということがお解かりいただけたと思います。
日本代表するスーパーシーズニングをぜひ毎日の生活に取り入れ、家族の健康、自身の健康に役立て美味しい料理を食べながら健康の維持増進をしましょう!
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